理事長所信


第38代理事長 瀧 真琴



2017年度スローガン


「確乎不抜の精神で共に歩もう」地域の未来のために


理事長所信


[はじめに]
東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故からまもなく6年が経過しようとしております。私たちの活動エリアである標葉地域は現在、除染廃棄物の中間貯蔵施設の問題がありますが、倒壊した建物や瓦礫の撤去作業が進み、日を追うごとに整備され、復興・再生への歩みを進めています。平成28年6月12日には、葛尾村が一部避難指示解除され大きな一歩を踏み出しました。また、事務局がある浪江町も、平成29年度の低線量区域の避難指示解除に向け進んでおります。しかし避難指示解除されたからといって、そこがゴールではありません。実際にそこに安心して住めるのか、生活して行く上で必要なインフラの再整備はいつになるのか、コミュニティが成立するのか、就業に困ることはないのか、新たな課題や問題が山積しています。私たちは状況を真摯に受け止め、真正面から向き合い、困難を乗り越え、標葉地域を次世代へ繋げるために行動しなければなりません。終わりの見えない長い道のりの中、着実に標葉地域復興のために全力で取り組んでまいります。

【愛する地域の再生へ向けて】
標葉地域は本来、水産資源や農産資源も豊富で春夏秋冬様々な大地の恵みがあり、また300年以上続く国の伝統工芸品に指定されている大堀相馬焼や一千有余年続き国の重要無形民俗文化財に指定されている相馬野馬追いなどの地域文化を有し、誇り高い活気に溢れる地域でした。これらは先人達が幾多の困難を乗り越え築いてきた地域の宝に違いありません。平成23年3月11日、地域と私たちに過去最大の試練と困難が訪れてから、早や6年の月日が流れようとしております。その間、東日本大震災並びに福島第一原子力発電所事故による放射性物質の飛散により、土地建物の除染や復興作業へ向けて世界から見ても過酷な問題に対し、地域と私たちは様々なご助力をいただきながら少しずつ歩みを進め、現在では除染作業や放射性廃棄物の中間貯蔵整備も進み、一部では住民帰還を果たせるまでになりました。復興の次のステップの中で、青年世代である私たちは、故郷のために何をしていかなければいけないのかを真剣に考え、行動していかなければなりません。
福島第一原子力発電所の放射性物質の飛散による避難に伴い活動エリアでの会議や活動が困難ではありましたが、避難指示解除に伴い私たちの活動拠点である事務局での会議や、地域での運動・活動を再開させ基盤づくりをしっかりと行っていきます。また標葉地域の復興・再生へ向けてこれから何が必要なのか、どのような課題や問題があるのか、素早く情報を収集し対応できる環境を整え、行動を起こしてまいります。さらに自治体や地域の団体と共に地域の活性化を図る取り組みにも率先して参画していき、10年、20年先を見据え夢と希望溢れる標葉地域の実現に向け力強く行動してまいります。

【災害支援】 
近年では日本の至る所で自然災害が猛威を振るっています。私たちは震災で災害の恐怖と大変さを経験いたしました。この震災から立ち直ることそして、今がこうして活動できるのも、たくさんの方々の支援と協力があったからです。経験したからこそ災害の教訓を活かし伝え、災害の風化を防ぎ、防災減災につなげていきます。有事の際に対しての体制づくりの構築と他団体との連携、日本本会・地区協議会・ブロック協議会との連携を図り、率先して災害支援を行ってまいります。

【魅力溢れる人財の育成】
力強く故郷の復興へ取り組むためにも、メンバー一人ひとりがJAYCEEとして意識変革をおこし、現代社会の様々な問題に取り組み、また地域や社会に求められる人財に成長し、何事も果敢に挑戦する人財が必要です。そのためには私たち一人ひとりが資質の向上を図り、講演会等の機会やセミナーなどJCの持つ人財育成のための機会を最大限に活用し、個人のスキルを高め、積極的に挑戦する精神を醸成し、地域や社会そして、家庭や会社に必要とされる人財に成長しなければなりません。地域を牽引するリーダーとして個人の様々なスキルやモチベーションを向上させ、何事も果敢に挑戦する青年に成長し、メンバーと互いに切磋琢磨しあい勇気と行動力をもって取り組むことで、夢と希望溢れる標葉地域の未来の実現に向けて導いていきます。

【会員拡大】 
私たちの活動エリアは、今もなお長期避難に伴い地域住民が離れ離れになり会員拡大が困難な状況です。しかし困難な状況でも、同じ志を持った故郷を愛し故郷の未来を担う青年が数多く存在しているのは確かです。私たち標葉地域の復興と未来の愛する地域を輝かせるため、青年会議所の目的や運動を展開していくためにも、私たちの魅力を発信し、何事も諦めず情熱をもってメンバー一丸となり、故郷復興へ向けた取り組み、未来を担う青年の拡大に努めていかなければなりません。メンバー一人ひとりが未来への危機感を持ち、情熱と行動力をもって故郷を思い、故郷の希望溢れる未来に向かって、故郷の復興・再生に繋がるべく仲間を増やし組織強化を行っていきます。

【活動しやすい組織運営】
私たちが敬愛する先輩方が築いてきた浪江青年会議所の伝統と歴史。創立以来、どんな困難な時代を幾度となく乗り越え、新たな変革を起こして今現在まで歴史と伝統を紡いできました。私たちの現状は震災でメンバーが離れ離れのなか、事業や例会・諸会議等にも避難している各地域により集まり大変な状況ではあります。状況に合わせた組織の運営をどう行うか議論し、地域に根差した運動・活動や復興・再生へ向けての取り組みがスムーズに展開できる環境、新たな一歩を踏み出せる組織運営や体制を目指します。また、入会浅いメンバーへ組織の運営していくための知識を醸成していきます。会員間の絆を深め、情報を共有し組織の運営をより一層強固にしていきます。
 また広報活動も積極的に行い、地域の確かな復興への歩みや正確な現状の情報を伝え、地域の夢と希望溢れる未来に向け取り組んでまいります。

【結びに】
私たちはこれからも愛する地域を真の復興へ向かうまで、どんな困難にも負けずに、気概と高い志をもって夢と希望溢れる地域を目指すために、前を向き進まなければなりません。未来の子供たちに明るい豊かな社会を残すためにも、真剣に考え希望の光が見え始めている地域の復興・再生に向かい取り組んでまいります。また、私たちが地域から必要とされる人財にとなり、メンバー同士輝かしい青年の力を結集し、より情熱と絆を強固にして果敢に行動をすることにより夢と希望溢れる標葉地域の実現に向けメンバー一丸となって歩みを進めてまいります。

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